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陰陽師生成り姫の原作あらすじを紹介!三宅健の舞台と違う?みどころまとめ

芸能エンタメ

三宅健くん主演の舞台「陰陽師 生成り姫」の南座公演が始まりましたね!

チケットが取れた方も取れなかった方も、原作を読んで楽しむのもアリですよ!

三宅健くんの舞台「陰陽師 生成り姫」の原作のあらすじと、みどころをまとめてみました。

※ネタバレもありますので、知りたくない方は注意してください。

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三宅健の陰陽師生成り姫の原作あらすじとみどころ

原作は、夢枕獏さんの「陰陽師 生成り姫」という小説です。

言葉が難しいところもありますが、描写が細かで平安時代が目に浮かびます。

陰陽師シリーズは海外でも人気がありますね。

文庫本やKindle版などが出ているので手軽に読めるところも良いです。

是非手に取って読んでみてくださいね!

それでは早速見ていきましょう!

原作のあらすじ

ネタバレ注意です。

 

「生成り」とは鬼になりかけの人のことです。

完全に鬼ではなく、でも人を超えてしまったもの。

✴︎

平安時代の物語です。

安倍晴明(あべの せいめい)は強力な方術を使える、冷静沈着な陰陽師。

親友、源博雅(みなもとの ひろまさ)は醍醐天皇の孫で楽器の演奏など音楽に長けている、心の真っすぐな青年です。

✴︎

事の発端は、博雅の十二年越しの恋です。

十二年前の夜、堀川橋のたもとでひとり笛を吹いていると、対岸に牛車が止まっていました。

それが何日も続くので、博雅は牛車に声を掛けます。

そこには美しい姫が乗っていました。

姫は、聞こえてきた笛の音に誘われて、毎晩聴きに来ていたのでした。

それから三月ほどそのような逢瀬を重ねていましたが、ある夜、姫は博雅の笛に合わせて琵琶を弾き、最後の別れを告げました。

博雅は名を尋ねましたが、答えはなし。

✴︎

そのまま姫と会うこともなく時が過ぎたのですが、博雅は晴明の屋敷に行く途中で、十二年ぶりに同じ堀川橋のたもとで姫と再会したのです。

博雅は年を重ねた姫にも愛おしさを感じます。

姫は博雅が晴明の屋敷に行くと知ると、しばらく考えてから妙なお願いをしてきます。

もうすぐ、帝の前で七月の相撲の大会が行われる、という時期でした。

その相撲に出る力士「海恒世(あまの つねよ)」を、晴明の力で負かしてほしいというのです。

真っすぐな博雅は、そのような願いはききがたく、でも姫の願いは叶えてあげたい、と板挟みになり黙ってしまいます。

それを察した姫も、今の話はなかったことにしてほしいとして、その場を去っていくのでした。

博雅は、姫に何とも言ってあげられなかったことを後悔し、晴明はその話を聞いて相撲の八百長を持ち掛ける理由を気にします。

海恒世は権中納言、藤原済時(ふじわらの なりとき)が目をかけている力士でした。

相撲大会では、姫の負かしたかった海恒世が、ギリギリのところで勝ちます。

姫の願いは叶いませんでした。

✴︎

相撲の大会が終わった後、博雅はまた堀川橋のたもとで笛を吹いていると、夜道を一人で歩いている女性を見つけます。

その女性はあの姫で、博雅の前まで来て止まりました。

博雅は、その姫の姿に驚きます。

身体が透けて青白く光っているのです。

姫は「お助け下さいまし……」と言い残して消えてしまいました。

✴︎

秋になり、博雅は、藤原済時の体調が悪いことを相談しに晴明を尋ねます。

済時と、済時がひそかに通っている綾子(あやこ)姫に、丑の刻になると頭や胸に釘を打ち込まれるような痛みが走るというのです。

晴明は丑の刻参りであろうと察し、丑の刻に天下られた神を祀る貴船神社へ、調べに人をやらせます。

 

晴明と博雅がその話をしている時に、琵琶の名手、蝉丸(せみまる)が訪ねてきます。

蝉丸は自分の琵琶の他に、もう一つ琵琶を抱えてきました。

それは鳳凰の美しい模様のついた大変な名器「飛天」でしたが、大きく壊れたところを修復してありました。

壊れた「飛天」は、ある女が蝉丸の所へ供養してほしいと持ってきたものでした。

その女は詳しいことは明かしませんでしたが、両親の形見の琵琶だということでした。

蝉丸は、なんとか直したいと思い女に話したところ、もし直るのであれば飛天は博雅に渡してくれと言った、と言うのです。

堀川橋の女から、と。

飛天は堀川橋のたもとで会ったあの姫のものだったのです。

博雅はその琵琶を受けとりました。

✴︎

翌日、晴明の屋敷で博雅は、貴船神社に調べに行かせた結果を話していました。

そこでは、ひと月以上前から、白装束の奇妙な女が毎晩、恨み言を言いながら五寸釘で人型の人形を杉の大木に打ち付けていたというのです。

神社の者たちは気味悪がってどうにか女が来ないようにしようと考えました。

願いが叶えば来なくなるであろう、ということで、願いは聞き届けられた、鬼神となることができる、ということを神社の者は女が来た時に伝えます。

すると、女は恐ろしい顔で嬉しそうにニヤリと笑って、神社から帰っていったのです。

その時に女が落としていったものが、藁人形と木の人形で、それぞれに済時と綾子の名を書いた紙が貼ってありました。

この女が済時と綾子を呪っていた証拠です。

それが、二日前のこと。

そして、昨夜、綾子は鬼のような女に、首をもぎ取られ死亡していました。

その様子を知る綾子の屋敷の下人によると、女は「夫ばかりでなく琵琶までも」という事を言っていたというのです。

✴︎

綾子と琵琶にまつわる話がありました。

ある時綾子が琵琶を弾いていると、弾いている琵琶を見せて欲しいという女が訪ねてきました。

綾子は家に通しませんでしたが、女はどこからか庭先に忍び込んでいました。

そして、その琵琶をどこから手に入れたのかを問いました。

それは済時が綾子にあげたものでしたが、その琵琶には鳳凰の美しい模様がありました。

「飛天」だったのです。

女は、済時から盗んだのはそなただったのかと言いますが、綾子は盗んだわけではありません。

盗んだなどと言われて綾子は腹を立て、この琵琶はもう捨てるから好きにしたら良い、と庭石に思い切りぶつけて壊してしまいます。

壊れた飛天を女は抱えて去っていきました。

そう、その女と、蝉丸に琵琶を供養してくれと訪ねてきた女は同一人物でした。

そして、綾子の首をもいだ女は「夫だけでなく琵琶までも」と言っていました。

つまり、琵琶の女は丑の刻参りをして綾子の首をもいだ女と同じという事になります。

飛天の持ち主は、堀川橋の姫。

博雅は痛みに耐えるような苦しげな表情を浮かべました。

晴明は、済時の命を守るため、博雅と共に済時の屋敷へ向かいます。

✴︎

晴明と博雅の乗った牛車の牛を曳くのは、蜜虫(みつむし)。

晴明の式神で、藤の花の精です。

途中で蜜虫が「お客人が……」と牛車を停めます。

そこには、晴明のライバル芦屋道満(あしや どうまん)がいました。

道満が堀川橋の姫に丑の刻参りを教えたのでした。

道満は、堀川橋で博雅が見た青白く光る女を見ていたのです。

その時見えた女は生霊でした。

生霊は博雅には消えたように見えましたが、女の本体が目を覚ましただけのことで、道満はそれを追いかけて女の屋敷をつきとめます。

そして、目覚めた女に、陰陽師と知れると呪いをかける方法を教えて欲しいとすがられてしまったのでした。

方法を教えただけで、道満が呪いをかけたわけではありません。

✴︎

済時の屋敷で、謎が明かされます。

堀川橋の姫の名は徳子。

十二年前に済時が見染めた姫でした。

徳子の家は両親もなく没落貴族でした。

徳子は恋する人が他にいたようで簡単には済時になびきませんでしたが、徳子の家の女中の手引きもあって済時は屋敷に通うようになります。

お金の問題もあったのでしょう。

しかし、子供も出来ず足が遠のいて、済時は綾子姫へと移っていったのです。

飛天はまだ徳子のもとに通っていた時に歌合せのために済時が借りていたのでした。

徳子から奪うつもりはなかったのですが、綾子の前でそれを弾いて見せると綾子は美しい飛天を欲しがり、あげることになってしまったのでした。

✴︎

晴明は、徳子が済時を殺しに来る前に、萱で大きな人形を作り、呪をかけ、済時の身代わりにしました。

ただし、済時が声を出してしまったら呪は解けて、ただの萱の人形になってしまいます。

晴明、博雅、済時の3人は徳子がやってくるのを息を殺して待ちます。

丑の刻、鬼となりつつある徳子がやってきました。

そして、萱の済時に恨み言を言い殺そうと五寸釘を何度も人形の頭に打ち付けました。

済時は恐ろしさのあまり「許してくれ」と声をあげてしまいます。

騙したな、と怒り狂う徳子。

済時の命を守るため、晴明と博雅が飛び出します。

晴明は徳子に呼びかけますが、徳子に晴明の声は聞こえません。

そこで晴明は博雅に琵琶を弾くように言います。

飛天の音が聞こえ、徳子は正気に戻りますが、鬼の形相を博雅に見られたことを恥じて地団駄を踏んでいるうち、目尻が裂けツノが生えて、生成りとなってしまいます。

生成り姫はそのまま走り去ってしまいました。

このままでは徳子は完全に鬼になってしまいます。

晴明は博雅を連れて徳子を追いかけます。

✴︎

牛車で追う途中、博雅は晴明に聞きます。

自分の中にも鬼が棲んでいるのか、もし俺が鬼になったらお前はどうするのか、と。

牛車は土塀の横で止まりました。

荒れ放題の屋敷がありました。

そこが徳子の屋敷でした。

年老いた舎人がひとりいました。

徳子のことを聞くと、遅かったと言います。

徳子は自ら喉をかき切って血溜まりの中に倒れていました。

博雅は慌てて駆け寄ります。

抱えていた琵琶を横に置いて、徳子を抱えようとした時、死んだと思っていた徳子はくるりと仰向けになりました。

そして、博雅の喉に噛みつこうとしたのです。

徳子は、鬼の自分を正気の自分で抑えているらしく、喉には届きませんでした。

博雅はそんな徳子に自分の喉を差し出します。

鬼の徳子が「喰おうと思ったのに」と出てきたり、正気の徳子が「喰らうなどと恐ろしいことはできませぬ」と首を振ったり、鬼と人を行き来するのがわかります。

博雅は、徳子を助けられなかったことを謝り、徳子が愛しいのだと告白します。

徳子はそれを十二年前に聞きたかったと返じます。

話しているうちにも喉から血が流れ、徳子の命が薄れていきます。

そしてじわじわと鬼の形相に変わっていきます。

徳子は琵琶をもう一度弾きたいと言い、持たせてもらった飛天を爪引きました。

その一音に聞き入り、徳子は博雅に笛を吹いてほしいと、消えかけた声で頼みます。

博雅は笛を吹いている間は徳子は生きている、と願うように吹き続けたのでした。

しばらくして、笛を吹くのをやめると、徳子は息を引き取っていました。

眠るように死んだ徳子は、ツノも牙もなく、人間の顔をしていました。

 

その後、博雅が笛を吹くと徳子姫が物陰にひっそりと現れるようになりました。

博雅は徳子と言葉を交わしたりはしませんでしたが、彼女が消えるまで笛を吹き続けたそうです。

原作「生成り姫」のみどころ

小説の一番のみどころは、バラバラだった謎や伏線がじわじわと繋がっていくところです。

秋になり、済時の体調がすぐれなくなってから、謎がどんどん解けていきます。

謎が解き明かされると同時に、博雅は恋に破れ、しかも彼女が鬼になる前に救えなかった事にも傷ついてしまいます。

それでも徳子姫をなんとか救いたいと必死な姿は心にくるものがあります。

 

堀川橋での博雅と徳子姫の逢瀬のシーンも良いです。

表現がとても美しく、その情景が目に浮かびます。

 

個人的には、晴明と博雅の会話するシーンもみどころです。

酒を酌み交わしながらの会話や、徳子姫を追う牛車での会話が良いです。

晴明が博雅に「良い漢だな」などと言ってみたり、博雅がもし鬼になったとしても自分は味方だと言ってみたり、それに対して博雅は「ばか……」とつぶやいたり!

晴明と博雅は唯一無二の友人ですが、どこか友情以上の感情があると思わされます。

 

生成り姫の公式サイトで健くんがコメントしている「人間味のある安倍晴明」もみどころです。

いつも冷静で、焦ったり迷ったりしないイメージの安倍晴明ですが、親友の博雅が絡んでいることで、彼の気持ちを思いやる姿や行動は、人間味を感じさせます。

健くんの舞台公式動画

Twitterで三宅健くんの舞台動画が公開されましたね!

これを見てから原作を読むのも楽しいですね!

林くんが博雅役のイメージぴったりでした♪

三宅健の陰陽師の原作あらすじとみどころまとめ

三宅健くん主演の舞台「陰陽師 生成り姫」の原作あらすじとみどころをまとめてみました。

舞台のポスターなども出ているので、見てから読むとよりイメージしやすくて良いです♪

ネタバレになりますが、あらすじを一言で言うなら、安倍晴明の親友博雅の恋した女性が、済時に捨てられたことで済時を呪い、鬼となりながら人を殺めていくのを、晴明と博雅が解決しようとするお話しです。

まだ読んでいない方、もっと詳しく知りたい方、是非一度読んでみてくださいね。

他の陰陽師作品も読みたくなりますよ。

 

 

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